人気のメンズヘアサロン「LIPPS(リップス)」はサロン品質のメンズ向けヘアケア・スキンケア商品を開発・販売しています。
LIPPSのベーススタイリングシリーズは、髪質や髪型に合わせて「ヘアオイル」「ヘアミルク」「ヘアミスト」と細かく種類が分かれていて、仕上がりの違いもそれぞれにあります。
中でも、スタイリングヘアオイルとヘアミルクの違いや用途が分かりにくいというかたがいらっしゃるようです。
通販サイトの説明は商品ごとに個別で掲載されているため、「どれが自分に合うのか」「何が違うのか」が横並びでは少し分かりにくいところがあります。
この記事では、LIPPSが提示している用途や特徴を整理し、7種類のスタイリングオイル・ミルク・ミストの違いをまとめて比較できる形にしています。
髪質や仕上がりの好みに合わせて、どれを選べばよいか判断しやすくなるよう構成しています。
ヘアオイル・ヘアミルク・ミストの基本的な違い
スタイリングの下地として使われる「ヘアオイル」「ヘアミルク」「ミスト」は、どれも髪を扱いやすくする役割がありますが、質感や仕上がりには大きな違いがあります。
まずは、それぞれの基本的な特徴を簡単に整理しておきましょう。
ヘアオイル
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特徴:油分が中心で、髪表面をコーティング
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目的:ツヤ・まとまりを与える、パサつきを抑える
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使うタイミング:束感を出したい時、乾燥が気になる時、スタイリング前の土台づくりに
ヘアミルク
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特徴:水分+油分のバランスがとれた乳液状
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目的:髪を柔らかくし、広がりを抑えて扱いやすくする
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使うタイミング:自然な動きを出したい時、硬い髪を柔らかくしたい時
ミスト
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特徴:霧状でとても軽い仕上がり
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目的:髪の扱いやすさを軽く整える、ベタつきを避けつつ保湿
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使うタイミング:軽さを保ちたい時、アイロン前の下地、ペタつきが苦手な人
分かりやすく表にまとめます。
| 種類 | 特徴 | 目的 | どんな時に使う? |
|---|---|---|---|
| ヘアオイル | 油分が中心で、髪表面をコーティングしてツヤ・まとまりを出す | パサつきを抑えたい、束感をつくりたい | 乾燥が気になる時/ツヤを出したい時/スタイリング前の土台づくり |
| ヘアミルク | 水分+油分のバランスがよい乳液状。髪を柔らかくしやすい | 広がりやすい髪を扱いやすくしたい、自然な動きを出したい | 硬い髪を柔らかくしたい時/ナチュラルな仕上がりにしたい時 |
| ミスト | 霧状でとても軽い。ベタつかず均一に広がる | 軽い仕上がりのまま扱いやすく整える | アイロン前の下地/ベタつきを避けたい時/細い髪をふんわりさせたい時 |
つまり一言で言うと
ヘアオイルは「乾燥してパサつく髪に“しっとり”とまとまりを出すもの」
ヘアミルクは「硬い・広がる髪を“柔らかく”して扱いやすくするもの」
ということです。
LIPPS ベーススタイリング7種を比較
LIPPSのベーススタイリングシリーズは、ヘアオイル4種・ヘアミルク2種・ミスト1種の合計7種類があります。
どれも「ワックス前の土台づくり」を目的としていますが、質感の重さや仕上がり、向きやすい髪質・髪型が少しずつ違います。
ざっくり説明すると
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ツヤやまとまりを出したいなら → ヘアオイル
-
硬さや広がりをやわらげたいなら → ヘアミルク
-
とにかく軽さをキープしたいなら → ミスト
という役割の違いがあります。
その中で「どれくらい重さを出したいか」「どれくらいツヤを出したいか」「香りをどうするか」で細かく分かれているとイメージしてください。
もう少し掘り下げて ヘアオイル4種・ヘアミルク2種・ミスト1種それぞれの違いを見ていきましょう。
1.ヘアオイル4種の違い
ヘアオイル4種は、どれも「ツヤとまとまりを出しやすくする」という点は共通ですが、
-
質感の重さ(軽め〜しっかりめ)
-
香りの有無・種類
-
想定している髪質(普通〜乾燥/ダメージ毛など)
の違いがあります。
①アップルグリーン&ローズ
標準的な重さで、ツヤも束感もつくりやすいバランス型
②無香料
使用感はアップルグリーン&ローズとほぼ同じで、香りを抑えたい人向け
③ダメージ
7種類の中でもっとも“しっとり寄り”で、乾燥や広がりが気になる髪向け。香りはアップルグリーン&ローズ。
④Early Morning(キンモクセイ)
重くなりすぎないツヤ感と、キンモクセイの香りを楽しみたい人向け
ざっくりまとめると、
✅まず1本ならアップルグリーン&ローズか無香料
✅パサつき・ダメージが気になるならダメージオイル
✅軽さと香り重視ならEarly Morning
というイメージで見ていくと、選びやすくなると思います。
2.ヘアミルク2種の違い
ヘアミルクは、オイルよりも軽い仕上がりで、髪を柔らかくして広がりを抑える役割が強いアイテムです。
2種類とも基本的な役割は同じで、
-
硬い髪をやわらかくしたい
-
パーマや動きのあるスタイルをふんわりさせたい
といったときに使いやすいベースです。
通常のベーススタイリングミルク
柔らかさとナチュラルな動きを出したいときの標準タイプ。香りはアップルグリーン&ローズ。
Early Morning(キンモクセイ)
仕上がりはほぼ同じで、「香り違い」として選べるタイプ
「オイルだと少し重い」「でも何もつけないと広がる」という人は、ミルクをベースにしてからワックスを重ねると、ちょうどいい質感をつくりやすくなります。
3.ベーススタイリングミストの役割
ベーススタイリングミストは、7種類の中でもっとも質感が軽いアイテムです。
ベタつきが少なく、細い髪や軟毛の人でも使いやすいのがポイントです。
-
ふんわりした軽さを残したいセンターパート
-
アイロン前に、髪を扱いやすく整えたいとき
-
「オイルやミルクだと少し重く感じる」という人
こういったケースで選ばれやすいベースです。
スタイリング剤を重ねても「重くてペタンとする」のが気になる人には、ミストベースのほうがイメージに近い仕上がりになりやすいです。
なお、香りはアップル&ホワイト。女性が兼用することを想定しての甘めの香り。
4.LIPPSベーススタイリングシリーズ7種比較表
LIPPSの公式ショップが出している説明をもとに、7種類の特徴を横並びで表にまとめます。
| 種類 | 商品名 | 画像 | 質感の重さ | 仕上がりのイメージ | 向きやすい髪質 | 合わせやすい髪型 | 香り | 公式の用途の要点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ヘアオイル | ベーススタイリングオイル アップルグリーン&ローズ |
![]() ベーススタイリングオイルアップルグリーン&ローズ |
中間 | 自然なツヤとまとまり、軽い束感 | 普通〜やや乾燥気味の髪 | マッシュ/センターパート/ゆるめパーマ | アップルグリーン&ローズ | オイル初心者でも使いやすい万能タイプ。 |
| ヘアオイル | ベーススタイリングオイル 無香料 |
![]() ベーススタイリングオイル無香料 |
中間 | 自然なツヤとまとまり | 普通〜やや乾燥気味の髪 | マッシュ/センターパート | 無香料 | 標準オイルと同じ使用感で香りだけ控えめ。 |
| ヘアオイル | ベーススタイリングオイル ダメージ |
![]() ベーススタイリングオイルダメージ |
やや重め | しっとりツヤ・強めのまとまり | 乾燥毛/広がりやすい髪/ダメージ毛 | ミディアム〜長め/まとまり重視 | ホワイトフローラル系 | パサつき・広がりを抑えたい髪向け。 |
| ヘアオイル | ベーススタイリングオイル Early Morning(キンモクセイ) |
![]() ベーススタイリングオイルEarly Morning(キンモクセイ) |
やや軽め〜中間 | 軽いツヤ・柔らかいまとまり | 普通〜細めの髪 | センターパート/ナチュラルマッシュ | キンモクセイ | 重くせずツヤを出したい人に。 |
| ヘアミルク | ベーススタイリングミルク |
![]() ベーススタイリングミルク |
軽め〜中間 | 柔らかくナチュラル、広がり抑制 | 硬い髪/広がりやすい髪 | パーマ/ナチュラルマッシュ | 香りあり | ゴワつきを抑え柔らかくするベース。 |
| ヘアミルク | ベーススタイリングミルク Early Morning(キンモクセイ) |
![]() ベーススタイリングミルクEarly Morning(キンモクセイ) |
軽め〜中間 | 柔らかく自然な動き | 硬い髪/広がりやすい髪 | ナチュラルな動きのあるスタイル | キンモクセイ | 通常ミルクと同じ仕上がり、香り違い。 |
| ミスト | ベーススタイリングミスト |
![]() ベーススタイリングミスト |
最も軽い | ふんわり軽いナチュラル | 細い髪/軟毛/ベタつきが苦手 | センターパート/ゆるパーマ | 控えめな香り | 軽さをキープしたい日・アイロン前の下地。 |
髪質・髪型別ベーススタイリングの選び方
LIPPSのベーススタイリングは7種類ありますが、選ぶ基準は実はシンプルです。
「髪質」と「仕上げたいスタイル」の2つを起点にすると、自分に合うタイプが自然と絞れていきます。
以下、LIPPSが示す「重さ・仕上がり・向く髪質」をもとに、どのベースがどんな人に合いやすいか をまとめています。
髪質で選ぶ
乾燥しやすい・広がりやすい髪
→ ベーススタイリングオイル ダメージ
しっとり重めの質感で、パサつく毛先を落ち着かせたい人向き。
普通毛で、まずは失敗したくない
→ アップルグリーン&ローズ or 無香料(標準オイル)
ツヤ・束感・まとまりのバランスがよく、どの髪型にも合わせやすい“基準”の1本。
細い髪・軟毛で、重くなるのが苦手
→ ベーススタイリングミスト
最も軽い仕上がりで、ベタつきや重さが出にくい。
硬くてゴワつく髪・広がりやすい髪
→ ベーススタイリングミルク(2種)
髪を柔らかくして扱いやすくするタイプ。
「オイルだと重いけど、何もつけないと広がる」人に向く。
髪型で選ぶ
マッシュ・ナチュラル系のショート
→ 標準オイル(アップル&ローズ or 無香料)
適度なツヤと束感が作れ、マッシュの質感づくりに相性が良い。
センターパート・長めの前髪
→ “軽めのまとまり”が使いやすい
・軽く仕上げたい → ミスト
・ツヤを足したい → Early Morning(キンモクセイ)
・まとまりを強めたい → 標準オイル
パーマ・くせ毛を活かすスタイル
→ ベーススタイリングミルク
柔らかい動きをつけやすく、広がりを抑えてパーマの質感が整う。
ストレート系・毛量が多いスタイル
→ ダメージオイル
毛先を落ち着かせたい、ツヤをしっかり出したい人に向く。
「仕上がりの雰囲気」で選びたい人へ
ツヤをしっかり出したい
→ 標準オイル or ダメージオイル
(ダメージのほうが重めでツヤ強め)
軽さ・エアリー感を残したい
→ ミスト
自然で柔らかい質感にしたい
→ ミルク
香りで選びたい
→ Early Morning(キンモクセイ)
(オイルとミルクの2種類あり、仕上がりの傾向は既存タイプと同じ)
迷ったときは、この3つだけ覚えると選びやすい
✅まず1本なら → 標準オイル(アップル&ローズ or 無香料)
✅軽さ重視なら → ミスト
✅乾燥や広がりが気になるなら → ダメージオイル
ヘアワックスとの併用アイデア
LIPPSのベーススタイリングシリーズは、「ベース」名前のとおり 「ヘアワックスを重ねるための下地づくり」 を目的としたアイテムです。
LIPPSはヘアワックスが人気です。2025年12月時点で10種類のヘアワックスが販売されています。

LIPPS(リップス)ヘアワックス
公式情報ではベーススタイリングシリーズには
✅扱いやすい髪の状態をつくる
✅ツヤや束感の“ベース”を整える
といった役割が示されています。
ここでは、7種類の違いを踏まえながら、ヘアワックスと併用するときにどう仕上がりが変わるか を整理していきます。
ツヤ・束感を出したいなら「オイル」が相性◎
標準オイル(アップル&ローズ/無香料)
ワックスの伸びがよくなり、束感や自然なツヤが作りやすくなります。
マッシュやセンターパートのように「毛流れ」「束の立ち上がり」を出したいときのベースとして扱いやすいタイプです。
Early Morning(キンモクセイ)
標準オイルより軽めなので、
「ツヤは欲しいけど重すぎるのは苦手」というときに使いやすい仕上がりになります。
ダメージオイル
しっとり重めなので、
・広がりを抑えたい
・毛量の多さを落ち着かせたい
・まとまりを強く出したい
といった場面で、ワックスを重ねても扱いやすい質感になります。
軽さを残したいスタイルは「ミスト」が合う
ミストは最も軽い仕上がりで、ワックスを重ねても重さが出にくいのが特徴です。
・センターパートで“ふんわり感”を残したい
・パーマのエアリー感を活かしたい
・細い髪がつぶれやすい
こういったときに、アイロン前のベースとしても使えます。
「動きを残したいけれど、広がりたくはない」 という細髪の人にとっては、ミスト → ワックスの組み合わせが最も扱いやすいケースが多いです。
髪をやわらかくしてから動きをつけたいなら「ミルク」
ミルクは髪を柔らかくして扱いやすくするタイプなので、
・パーマ
・外ハネ
・ナチュラルな動きを出すスタイル
といった「やわらかい質感のワックス仕上げ」と非常に相性が良いです。
硬さが残っているとワックスが塗りにくい人は、
ミルクで柔らかく → ワックスで動きを出す
という順番が扱いやすくなります。
どれをベースにするか迷ったときの組み合わせ
以下は公式の特性(重さ・仕上がり)をもとに、ワックスと組み合わせたときのイメージを簡単にまとめたものです。
✅束感を出したい → 標準オイル × ワックス
✅ツヤを強く出したい → ダメージオイル × ワックス
✅軽さを残したい → ミスト × ワックス
✅柔らかい動きを出したい → ミルク × ワックス
✅重すぎずツヤも欲しい → Early Morning(オイル) × ワックス
✅軽い香りも楽しみたい → Early Morning(ミルク or オイル)
ワックスの仕上がりを安定させるための「ベース選び」の考え方
ワックスの仕上がりは、実は「髪をどう整えてから使うか」で変わります。
✅オイル → ツヤと束感が出やすい土台
✅ミルク → 柔らかく動かしやすい土台
✅ミスト → ボリュームと軽さを残す土台
どれも役割が違うので、
「今日どんな髪にしたいか」から逆算して選ぶ のが一番失敗しません。
まとめ:
この記事の内容をまとめます。
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ヘアオイルは「乾燥・パサつきが気になる髪をしっとりまとめてツヤを出す」タイプ
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ヘアミルクは「硬い・広がる髪を柔らかくしてナチュラルな動きを出しやすくする」タイプ
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ミストは「とにかく軽く、ベタつかせずに扱いやすさとふんわり感を出す」タイプで、細い髪や軟毛向き
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LIPPSのベーススタイリングはオイル4種・ミルク2種・ミスト1種の全7種で、ワックス前の“土台づくり”が共通の役割
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まず1本選ぶなら標準オイル(アップルグリーン&ローズ or 無香料)、乾燥や広がりが強いならダメージオイルが候補
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オイルだと重い・でも何もつけないと広がる人は、ベーススタイリングミルクを下地にすると程よい柔らかさとまとまりが出しやすい
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軽さ・エアリー感を残したいセンターパートや細い髪には、ベーススタイリングミスト+ワックスの組み合わせが使いやすい
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ワックスの仕上がりは、オイル=ツヤ・束感、ミルク=柔らかさ、ミスト=軽さという“ベース選び”で大きく変わる
LIPPSのベーススタイリングシリーズは、本来はヘアワックスで仕上げるベースをつくることを目的としています。
ただし、どうしてもヘアワックスで仕上げなくてはならないということでもありません。
「髪がまとまってほしいのにまとまらない」「髪が硬すぎてヘアスタイルが決まらない」などの悩みを解決に導く、優秀なヘアスタイリング剤として、単独で使用するのでも全然かまいません。
この記事でまとめた表を参考に、ご自分のもとの髪質や、なりたい髪質、髪型などを照らし合わせた上で、LIPPSの優秀なスタイリング剤を是非1本お選びください。
参考情報元:
・LIPPS Online
・Amazon LIPPS公式













































































