アヌアのレチノール美容液と、PDRN入った美容液、クリームとを併用したい。という需要は多いようです。
肌再生系の最新成分として厚く注目されているのがPDRN(ポリデイキシヌクレオチド)。
PDRN(ポリデイキシヌクレオチド)はレチノール以上に人気の出てきているスキンケア成分ですが、
「アヌアのレチノールとPDRN同時に使っても大丈夫?」「どっちを先に使ったほうがいい?」
とのことが検索されている傾向があります。
ただ、アヌアのレチノール製品のAmazonや楽天の販売ページやSNSのレビューを見ても、PDRNのスキンケア製品との併用の順番や注意点についてはほとんど情報を見かけられません。
この記事では、アヌアのレチノール製品(特に美容液)と、アヌアのPDRNライン、さらにPDRN製品では一番人気ともいえる人気の「メディキューブ・ピンクアンプル」などとの併用の可否や使用可能な場合の正しい順番について解説していきます。
レチノールとPDRNは併用できる?肌への刺激は大丈夫?
どちらの成分も目的は共通しているもののアプローチもタイミングも全く異なる
レチノールとPDRN(ポリデオキシリボヌクレオチド)は、いずれも“肌の再生力”や“バリア機能”に働きかける成分ですが、肌へのアプローチの仕方や、アプローチするタイミングが全く違います。
レチノールのアプローチのタイミングと仕方
「ターンオーバーの前半」に作用します。
古い角質に働きかけ、新陳代謝を活発にして細胞の再生を促す“起爆剤”のような作用。
一時的に肌負担あり
PDRNのアプローチのタイミングと仕方
PDRNは「ターンオーバーの後半」に作用します。
古い角質が剥がれたあとの肌や新しい細胞が育つプロセスをサポートし、環境を整える“再構築の後押し”のような存在。
肌負担はなく、むしろ保湿力で肌を落ち着かせる(鎮静する)
PDRNとレチノールは「併用不可」どころか「併用できるならしたほうがよい」
レチノールは、濃度や使用頻度によっては肌にピリつきや乾燥を感じやすい成分です。
PDRNはマイルドで保湿力に優れており、肌を落ち着かせるのに役立ちます。
肌へのアプローチの仕方や、アプローチするタイミングも全く違うため、反発しあうこともなく、成分の性質的には併用するには全く問題ありません。
実際、「イニスフリー」の美容液には、レチノール、PDRN両方入っているものがあります。
イニスフリー レチノール PDRN アドバンスド セラム-Qoo10イニスフリー公式
PDRNは、レチノールと併用すると、レチノールで刺激や乾燥を感じた肌を、その保湿力で落ち着かせる性質があります。
併用不可どころか、むしろ併用できるならしたほうがよい組み合わせといえるでしょう。
肌力が弱い、敏感肌の方や肌が揺らいでいる方は化粧品の使い過ぎに注意
肌力が弱い敏感肌の人や、肌の揺らぎ期に入っている人限定の話になりますが、美容液+美容液の重ね塗りは、成分濃度や使用量によっては、肌負担になりやすいということです。
レチノールもPDRNも主成分以外に補助成分や安定剤が含まれています。
肌がゆらいでいる時期や肌が弱い方の場合、2つも美容液を重ねれば「化粧品使い過ぎ」という意味での肌の負担になるかもしれないことが多少気になる程度であり、レチノールとPDRNを併用することが問題には全くなりません。
レチノールもPDRNも美容液だけしかラインナップがないというわけではなく、化粧水(トナー)やクリームなどもラインナップされています。
たとえばPDRN入りの化粧水(トナー)、レチノール美容液というようにスキンケアアイテムで成分を分ける。とするならば、化粧品の使い過ぎにも配慮しながら両成分を取り入れやすいでしょう。
もっとも、肌の極端に弱い方を含めて、レチノール美容液にPDRN美容液を併用することは、肌のレチノールによる一時的な負担をPDRNが保湿力で和らげる(鎮静する)「正の作用」をもたらすことになりますので、どちらの美容液も持っているなら、むしろ重ねてみるべきでしょう。
レチノールとPDRN、使う順番は?|そんなに気にするほど重要ではない
レチノールのスキンケアアイテムとPDRN配合のスキンケアアイテムを併用したいとき、どちらを先に使えばいいのかを調べる方がいらっしゃるようです。
「アヌア pdrn レチノール 順番」との検索がありました。
あまり複雑に考える必要はありません。製品タイプの違いと、レチノールとPDRNの性質を意識すれば、自然と順番は決まります。
美容液どうしなら「レチノール→PDRN」
もし「レチノール美容液」と「PDRN美容液」を組み合わせるなら、順番は「レチノール → PDRN」で問題ありません。
・レチノールは肌のターンオーバーを促す存在で、肌質などにより、刺激や乾燥を感じやすい成分。
・その刺激や乾燥をうるおいで包み、落ち着かせる、鎮静の役割をするのがPDRN。
と考えれば、美容液同士なら、その順番は
レチノール美容液 → PDRN美容液
が自然でしょう。
レチノールは肌のターンオーバーを促す“起爆剤”のような存在。刺激や乾燥を感じやすい成分でもあるため、後から塗るPDRNの美容液で肌を落ち着かせ、うるおいで包むという流れが自然です。
PDRNが化粧水タイプ、レチノールが美容液なら、順番は“普通のスキンケア通り”でOK
もしPDRN配合の製品が「化粧水(トナー)」タイプで、美容液がレチノール美容液なら、順番は通常のスキンケアに順じます。
つまり、
PDRNトナー → レチノール美容液
という流れになります。
美容液がPDRN美容液で、クリームがレチノールクリームなら
PDRN美容液 → レチノールクリーム
「PDRNトナー → レチノール美容液」は成分の性質からみると逆のように見えますが、スキンケアではトナーで整えた肌に美容液をつけるのが正しい流れです。
先に使ったPDRNの成分が、後から入ってくるレチノールの影響を受けて消えてしまうとか、レチノールの作用を邪魔してしまったり。というようなことがあれば問題がありますが、そのようなことがありません。
レチノール美容液のレチノールの刺激は、先に入っているPDRNトナーの保湿力により緩和されることになります。
ことのことは美容液+美容液でもいえることで、「レチノール美容液 → PDRN美容液」の順番でなければならないということではありません。
ただし、作用が「ターンオーバー前のレチノール、ターンオーバー後のPDRN」ですから、それを知っている人には不自然に感じやすい。それだけです。
アヌア製品で組み合わせるなら?使用例と順番
「0.3レチノールセラム+PDRNセラムorクリーム」の基本セット
アヌアの「0.3レチノールセラム」は、美容液のなかでも“攻めのアイテム”に位置づけられます。
これに「PDRNヒアルロン酸カプセル100セラム」や「PDRNモイスチャライジングクリーム」を組み合わせるのが、もっとも自然で無理のない併用パターンです。
使用順はシンプルに以下のようにするとよいでしょう。
・アヌア レチノール0.3ナイアシンセラム(レチノール美容液)
アヌア レチノール0.3ナイアシンセラム-Qoo10アヌア公式
・アヌア PDRNヒアルロン酸カプセル100セラム(PDRN美容液)
アヌア PDRNヒアルロン酸カプセル100セラム-Qoo10アヌア公式
・アヌア PDRNモイスチャライジングクリーム
アヌア PDRNモイスチャライジングクリーム-Qoo10アヌア公式
レチノールのあとに保湿力の高いPDRN系のアイテムを重ねることで、刺激や乾燥をやわらげながらしっかり保湿することができます。
マスクを使うなら?「レチノール→マスク→保湿」もアリ
PDRNラインには「カプセル100セラムマスクパック」もあります。これを取り入れたい場合は、レチノールのあとにパックを使うパターンもおすすめです。
たとえば以下のような流れです。
・アヌア カプセル100セラムマスクパック
レチノールのあとにパックを挟むことで、肌の赤みや乾燥をぐっとやわらげるクールダウン効果が期待できます。
マスクのあとに油分のあるクリームを重ねてふたをすることで、うるおいをキープできます。
メディキューブ製品との併用は?
「メディキューブ PDRNピンクアンプル」との順番と使い方の例
メディキューブの「PDRNピンクアンプル」は、PDRN系アイテムのなかでもっとも人気の高い美容液です。アヌアのレチノール美容液と併用する場合は、順番を以下のようにするのが自然です。
・メディキューブPDRNピンクアンプル
メディキューブPDRNピンクアンプル-Qoo10メディキューブ公式
レチノールのあとは保湿系で肌を守るという基本に則った使い方です。ピンクアンプルは保湿力に優れているため、レチノール後の乾燥や刺激をやわらげるサポート(鎮静)役として相性は良好です。
「メディキューブPDRNピンクアンプル」の正しい使い方を中心に記事にしています。
こちらも是非ご参照ください。

メディキューブ ピンクトナーと水分ピンククリームは“しっとりセット”として有効
メディキューブの「PDRNピンクトナー」と「水分ピンククリーム」も、レチノールとの組み合わせに適しています。
・メディキューブ PDRN ピンクトナー
メディキューブ PDRN ピンクトナー-Qoo10メディキューブ公式
・メディキューブ PDRN 水分ピンククリーム
メディキューブ PDRN 水分ピンククリーム-Qoo10メディキューブ公式
「水分ピンククリーム」にはナイアシンアミドも配合されていますが、ナイアシンアミドとレチノールの併用は基本的には問題ありません。むしろ、互いの弱点を補い合う組み合わせとして推奨されることも多くなっています。
「アヌア レチノール0.3ナイアシンセラム」にもその商品名のとおり、ナイアシンアミドが入っています。
ただし、肌が敏感になっている時期や、赤み・乾燥が出やすい、肌力が弱い自覚がある方は、併用初期は以下のようにするとよいでしょう。
✅レチノールの頻度を週2回ほどから始めて、焦らず慣らしていく
✅ナイアシンアミドの入った水分ピンククリームのかわりにアヌアのPDRNクリームでマイルドに保湿する
まとめ:アヌアのレチノール美容液とPDRN美容液は併用できる?その場合スキンケアでの順番は?詳しく解説
この記事の内容をまとめます。
✅レチノールとPDRNは併用可能で、肌に対する作用タイミングが異なるため、むしろ相性がよい。
✅レチノールはターンオーバーの前半に働く“起爆剤”で、刺激や乾燥が出やすい。
✅PDRNはターンオーバー後半をサポートし、保湿力が高く肌を和らげる(鎮静する)成分。
✅成分的な相性がよいだけでなく、イニスフリー製品にも両成分が同時配合されており、安全性も実証済み。
✅美容液同士なら 「レチノール→PDRN」の順番が自然。
✅化粧水がPDRN、レチノールが美容液の場合は、通常のスキンケア通り「化粧水→美容液」でOK。
✅アヌア製品を併用する場合は、「0.3レチノールセラム」→「PDRNセラム or クリーム」の流れがおすすめ。
✅マスクパックを挟む使い方も効果的で、レチノールのあとにPDRNマスク→クリームで保湿を閉じ込める。
✅メディキューブ製品(ピンクアンプルやピンククリーム)との併用も問題なしで、レチノール後の保湿ケアとして適している。
✅ナイアシンアミドとレチノールの併用も可能だが、肌が敏感な場合は様子を見ながら使用頻度を調整すべき。
レチノールとPDRNは、肌に対する“攻め”と“鎮静”の役割を担う存在です。
レチノールで肌のターンオーバーを促し、PDRNでうるおいと安定感を補う「併用」を取り入れることで、むしろバランスのとれた肌ケアが可能になります。
「どちらを先に使うか」「併用して大丈夫か」といった疑問も、スキンケアの基本的な順番や肌の状態に合わせて考えれば、それほど難しくありません。
レチノール製品とPDRN製品を両方お持ちなら、迷うことなく併用してみてください。