リポピールは、「角質ケア」や「肌の透明感アップ」が期待される話題の成分を多数配合した、マイルドなピーリングタイプの導入美容液です。
特にSNSを中心に人気が広がり、発売からわずか2ヵ月でAmazonで月間販売数1万点超を記録するなど異例ともいえるヒットを飛ばしているスキンケアアイテムです。
ただ、リポピールに関しての検索フレーズには「リポピール 怪しい」「リポピール 危ない」「リポビール 嘘」「リポピール やばい」「リポピール 本当に効く」「リポピール 大丈夫か」「リポピール 実際どうなの」といった、その人気や評判を訝しむニュアンスのものがかなりあります。
これは多くの方がリポピールが発売間もない短期間の販売実績が驚異的に高いこと、それにも関わらず、シンプルで地味な雰囲気の公式ホームページの様子、なじみのないメーカー名などから、はっきりとした言葉にはならない「違和感」を感じているからかもしれません。
この記事ではリポピールがなぜわずかな期間で、このような異例ともいえる人気を獲得するに至ったのか、その実力は本物なのか、安全なのかなど、リポピールのヒットの裏にある背景を化粧品業界の事情をもとに推察していきたいと思います。
なお、この記事の内容は、私がこれまで多くの化粧品のマーケティングに関わってきた経験、知識から客観的に推察したものであり、断定できる事実とは異なりますことをご了承ください。
リポピールとは?基本情報と販売状況

リポピール
リポピールはどんなアイテム?
リポピールは、角質ケアと導入ケアをあわせ持つ、ピーリングタイプの導入美容液です。
洗顔後すぐの肌に使うことで、不要な角質をやさしく整え、その後のスキンケアのなじみをよくすることを目的としたアイテムです。
リポピールの発売時期と販売実績
リポピールは2025年2月に発売された新商品です。
発売から約2ヵ月で、Amazonにおける月間販売数が1万点を超えたとされており、非常に速いペースで販売実績を伸ばしています。
リポピールはどこで買える?取扱店について
Amazon、楽天市場、Qoo10といった主要なECモールに加えて、マツモトキヨシなどの一部ドラッグストア・バラエティショップでも販売が開始されています。
リポピールの主な成分と特徴
肌にやさしいピーリング成分を配合
AHA(乳酸など)、BHA(サリチル酸)、PHA(グルコノラクトン)といったピーリング系成分が配合されています。
中でもPHAは、刺激が少なく敏感肌にもやさしい成分として知られています。
ナノ化グルタチオンで透明感をサポート
抗酸化作用や美白ケアで注目されているグルタチオンが、ナノカプセル化されて配合されています。肌への浸透力やなじみやすさに配慮された設計といえます。
肌コンディションを整える成分もバランス配合
ビタミンC誘導体、ナイアシンアミド、パンテノールなどの人気成分も含まれており、肌のうるおいやツヤを支える設計です。
多成分配合でありながら、全体的にマイルドさを重視している点が特徴です。
リポピールはどんな悩みにアプローチできる設計か?
毛穴詰まり、ごわつきに
古い角質や皮脂による毛穴詰まり、ごわつきのケアをサポート。
ピーリング成分によって、肌表面をやさしく整えることが期待されます。
くすみ・乾燥による透明感のなさに
肌の表面がなめらかになることで、明るさや透明感の印象アップに貢献。
くすみや乾燥が気になる人にとって、“土台づくり”の一歩になる処方です。
スキンケアの浸透感を高めたい人に
導入美容液としての役割もあり、次に使う化粧水や美容液がなじみやすくなるよう設計されています。
スキンケアの「入りが悪い」と感じる人にも適しています。
参考元情報:
・リポピール公式サイト
・Amazonリポピール商品紹介ページ
リポピールの口コミ傾向をチェック
リポピールは、まだ数ヵ月ですが、Amazonをはじめとした各ECサイトで一定数のレビューみられます。
アットコスメなどのコスメレビューサイトでは口コミ数はまだ少ないです。
全体的なリポピールの評価の傾向
Amazonやアットコスメの口コミでは、
・「肌がやわらかくなった」「ピリピリしない」「ベタつかずさっぱりしている」といった使用感に関する表現が多く見られ、全体的に評価は高めです。
・「化粧水のなじみが良くなった」「ブースターのように使っている」といった使用順や使い方に触れる声も一定数見られます。
「可もなく不可もなく」「劇的な変化は感じなかった」といった記述も多く含まれています。
参考元情報:
・Amazonリポピール商品紹介ページ
・ピポピール口コミページ|アットコスメ
リポピールの売れ方はどれくらいすごい?
リポピールは、2025年2月に販売を開始したばかりの新しい導入美容液です。
Amazonでの月間販売数は、わずか2ヵ月のうちに1万点を突破。スキンケアカテゴリの商品としては、異例ともいえる速いペースでの売れ行きとなっています。
Amazonで月1万個販売する商品は他にはどのようなものがある?
Amazonで月間1万点の販売実績を出すスキンケア商品は、一般的に見ても大ヒット商品と位置づけられます。
とくに、リポピールのような新興ブランドにとって、この規模の売上は異例と言って差し支えない水準です。
知名度のある定番ブランドでも、ランキング上位に入るには一定の時間がかかるのが通常です。
たとえば、
新日本製薬 パーフェクトワンフォーカススムースクレンジングバーム
新日本製薬が展開するこのクレンジングバームは、2025年4月時点で、過去1か月で1万点以上購入されています。
この商品は2021年発売で、すでに3年以上経過。そもそもパーフェクトワンブランドとしては2006年スタートであり、20年近くが経過。
プロモーション規模が大きく、ブランド自体の知名度が非常に高いです。
パーフェクトワンフォーカススムースクレンジングバームの記事を書きました。
ご興味のあるかたはご参照ください。 ↓

トゥヴェール レチノショット0.1
トゥヴェールのレチノショット0.1は2025年4月時点で、過去1か月で1万点以上購入されています。2021年発売で、やはり3年以上経過。
トゥベールブランドとしてはすでに設立20年を迎えています。
知名度は十分。
さらに、ブランドにはレチノショットの他にも「ナノエマルジョンシリーズ」「バラシングGAローション」といった月間販売数1万点に迫る商品も複数あり、Amazonスキンケアコスメランキングの上位にランクインしています。
トゥヴェールのレチノール化粧品の記事を書きました。
ご興味のあるかたはご参照ください。 ↓

ルルルンプレシャス
化粧水・美容液を含む、大ヒット日本製フェイスシートマスク「ルルルンプレシャス」も2025年4月時点で、過去1か月で1万点以上購入されています。
この商品もやはり2021年発売で、すでに3年以上経過。そもそもルルルンのフェイスシートマスクはブランド立ち上げと同時、2011年スタート。まもなくブランドリリースから15年を迎えようとしていますので、ブランドの知名度としても十分です。
ルルルンプレシャスの記事を書きました。
ご興味のあるかたはご参照ください。 ↓

このようなブランドの知名度・規模の大きさ、歴史、そして商品発売からの経過時間とプロモーション期間を踏まえると、リポピールの販売ペースの異様さが際立たないでしょうか?
リポピールはAmazonでは2025年2月に販売を開始したばかり。
そして、リポピールは所属するブランド自体がありません。
なのに、発売から間もなくスキンケアランキングの上位に突然登場しています。
リポピールの売れ方から感じる巧みなマーケティング戦略
リポピールが異様なほど速い販売数を叩き出している背景には、単に「商品の魅力が高いから」では全然説明がつきません。
商品の認知と期待が公式発売以前にすでに広がっていたと考えるのが自然です。
リポピールのプロモーションと先行発売はSNSで行われていた?
リポピールの認知拡大は、InstagramやTikTokなどのSNSを通じて行われたユーザー自身の投稿による拡散が大きな要因と考えられますが、実はそれは公式発売以前から行われていたと考えられます。
実際InstagramやTikTokなどのSNSを「リポピール」で検索すると、2025年2月以前の投稿がけっこうヒットします。
特にTikTokでは、実際の使用感を紹介する短尺動画が多く投稿されています。
リポピールは2025年2月発売ではない?
リポピールは「2025年2月発売」とされていますが、実際にはその数ヵ月前から、一部の広告メディアやSNSを通じて先行紹介・先行販売が行われていた形跡があります。
公式発売前には、TikTok限定でリポピールを500円で販売するキャンペーンが実施されており、これが多くのユーザーの目に留まったようです。
また、これと同時期にTikTok上で、リポピールの使用方法や効果を紹介するインフルエンサーの投稿が上がっており、これもリポピールの認知が急速に進むきっかけになったようです。
また、リポピールの公式サイトも2024年12月時点で既に稼働しており、SNSで関心をもったユーザーに検索されていたようです。
リポピールの「2025年2月発売」はあくまでもAmazon、楽天、Qoo10での販売開始です。
上記のことから、その販売開始をにらんでのプロモーション活動が精力的に行われていたことが推察できます。
「リポピール 怪しい」と検索されてしまう理由は?ユーザーの感じる違和感
リポピールへの疑心暗鬼を暗示させる検索キーワード
リポピールは、TikTokやInstagramなどのSNSを通じて急速に認知を広げ、Amazonなどの大手ECサイトでも非常に高い販売実績を記録している注目の商品です。
さらにはマツキヨをはじめとしたドラッグストアやバラエティショップにも販路を拡大し始めています。
ですが、それだけ多くの人が購入し、口コミが広がっているにもかかわらず、「リポピール 怪しい」「リポピール 嘘」「リポピール やばい」「リポピール 実際どうなの」といった検索キーワードが多く見られます。
これは、「なんとなく信じきれない」「何か引っかかる」といった、言葉にしづらい不安がユーザーの中に存在していることの表れだと考えられます。
リポピールの違和感の一因は、シンプルすぎる公式サイト?
リポピールの公式サイトにアクセスしてみると、次のようなことにお気づきになるかと思います。
✅商品紹介ページは1種類のみ(リポピールのみ)
✅ブランドに関する情報が掲載されていない
✅人物写真や開発者の顔・経歴といった、人が安心しやすい「信頼の手がかり」がほぼない
✅デザインや構成が非常に簡素で、あまりにも情報が少ない

リポピール公式のファーストビュー
スキンケアやコスメ系の公式サイトでは、ブランドの理念、成分の開発背景、あるいはモデル起用やイメージビジュアルなどで“世界観”を作り込み、信頼感を演出するのが一般的です。
しかしながら、リポピールの公式サイトは、そういった構成要素がほとんどみられず、むしろ「情報が少なすぎる」と感じさせてしまう構成になっています。
情報の“薄さ”により生まれるユーザーの疑心暗鬼
リポピールの簡素な公式サイトを見たユーザーの中には、
「売れているのに、なぜここまで情報が出ていないんだろう?」
「もしかして何か隠してるのでは?」
と感じる人がいても不思議ではありません。
特に、スキンケアという「肌に直接つける」カテゴリであることを考えると、ブランド理念や開発元や成分の出自、製造元の信頼性などは、多くのユーザーにとって重要な情報です。
それが明確にされていないので、不安を増幅させ、一部の慎重なユーザーから「リポピール 怪しい」といったような疑心暗鬼を表す言葉で検索がされているものと思われます。
目に留まる「株式会社ジーン」の名前
そんな中、公式サイト上で唯一わかる企業的な情報が、販売元として記載されている「株式会社ジーン」の社名です。
つまり、慎重なユーザーがリポピールについて公式サイトを調べつくす中で、最終的にたどり着くのが、この会社の存在なのです。
次の章では、この「株式会社ジーン」とはどのような企業なのか、なぜこういった形でリポピールを展開しているのかについて、
引き続き整理・深掘りしていきたいと思います。
リポピールの発売元・株式会社ジーンとは?
株式会社ジーンの会社概要と事業内容
リポピールの発売元は、株式会社ジーン(jeane)という東京都渋谷区にある企業です。
設立は2020年で、比較的新しい会社ですが、もともとの主力事業は広告運用やSNSマーケティング、インフルエンサー施策などのプロモーション支援です。
EC運営やLP制作、SNS施策など、いわゆる「売れる仕組み」を構築する側にあり、
実際に複数の美容・健康ジャンルの商品に関わってきた実績があります。
その株式会社ジーンが、これまでの支援業務とは異なり、リポピールという単品スキンケア商品の販売を自社で展開し始めたことが、今回の注目ポイントです。
なぜ広告会社がスキンケア化粧品を作ったの?(マーケティング視点から推察)
一見すると、広告代理店が突然スキンケア商品を手がけたように見えます。
このことは、マーケティングの視点から見ると、その狙いは実は「売上ではない」のでは?という見方ができます。
以下のような理由から、リポピールの販売は“マーケティング実験”や“自社ノウハウの可視化”の一環であり、「マーケティングの成功例を創出することが目的」考えることができます。
① OEMを活用すればノウハウがなくても比較的簡単に化粧品を発売できる
リポピールのようなスキンケア商品は、OEM(他社の工場で製造を委託する形態)で開発されているものがあります。
OEMとは「Original Equipment Manufacturer」の略で、簡単に言えば“中身は同じでも、販売する会社が違えばパッケージや名前が変わる”ような商品を指します。
OEM商品の代表的な例
例えば、育毛剤で有名な2商品
「チャップアップ」(男性向け)
「マイナチュレ」(女性向け)
は天真堂が開発した「ソーヴル08」という製品がベースとなっていると言われています。
「チャップアップ」「マイナチュレ」、成分処方はほぼ共通です。
開発元は同じ「天真堂」ですが、販売元が異なります。
この2商品は男性用、女性用と分かれてはいますが、配合成分の種類が多く、性別で特定の成分の濃度を変えているなどということまではしていないかと思います。
これは「医薬部外品」や「化粧品」が、本質的に性別差によって大きく変わるものではないことを示しています。
わかりやすく例えを言えば、市販の保湿クリームが性別で分けられて売られていないということです。
株式会社ジーン自体にスキンケア化粧品のノウハウはないと思われます
株式会社ジーンの本業は広告運用などのマーケティング事業であって、化粧品メーカーではありません。
よって、株式会社ジーン自体にスキンケア化粧品のノウハウはないと思われますが、OEMを手掛ける化粧品会社を活用してリポピールを立ち上げたものと思われます。
OEMを活用すれば、成分設計や製造の専門知識がなくても、自社ブランドの商品を比較的簡単に立ち上げることができるのです。
②リアルなマーケティングデータを蓄積するための“実験”が目的?
おそらく、株式会社ジーンにとって、リポピールを立ち上げた真の目的は、リポピールの販売によって得られるマーケティングデータです。
✅どんなLPがCV(購入)につながったか
✅どのSNS投稿が拡散されたか
✅初回価格がいくらなら反応が良かったか
✅リピーターは何%だったか
これらの具体的な数値は、顧客との取引では守秘義務が発生するため、なかなか自由に扱えません。しかしながら、自社商材を取り扱っての数値であれば、すべてのデータを細かく把握し、検証に使うことができます。
広告会社にとって、こうしたリアルな“実地の検証データ”を持っていることは、他社との差別化において非常に大きな武器になることは想像に難くありません。
TikTok限定でリポピールを500円で販売したキャンペーンから見えてくる株式会社ジーンの真の目的
株式会社ジーンにとって、リポピールの販売によって得られる利益よりも、リポピールを仕掛けたことによって得られるデータのほうが大切であることは、TikTok限定でリポピールを500円で販売するキャンペーンで、「本当にリポピールを500円で販売するだけだったらしい」ということからも見て取れます。
お試しサイズではなくフルサイズ。しかも定期購入に誘うわけでもない。これでは明らかに端からみて採算が取れる販売方法ではありません。しかし、あえて一時的に赤字になったとしても知名度と話題性を広げて、将来的な回収に繋げるためのマーケティング実験を行っていたと考えれば、合点がいくというものでしょう。
商品販売は“マーケティング戦略力”のプレゼン
広告会社にとって、自社開発商品の成功=自社ノウハウの証明でもあります。
つまり、「自分たちの手で“売れる商品”を作れる」という実績ができれば、今後クライアントに対して「自社でもここまで売った実績があります」と説得力を持たせることができるのです。
特に、TikTokキャンペーンやSNS拡散、口コミ誘導、ランディングページの設計までを自社で一貫して行ったうえで、月1万点の販売という結果を出した事実は、そのままマーケティング支援力の“成果物”として営業資料として利用できるでしょう。
このように、リポピールの展開は単なる“化粧品ビジネス”ではなく、株式会社ジーンのマーケティング力を外部に示すための「実験商品」である可能性が高いと思います。
リポピールの実力と安全性
リポピールは、ヒト型セラミド・ナイアシンアミド・グリチルリチン酸2K・アラントインなど、
一般的に「肌に良い」とされる複数の保湿・整肌成分を配合した多成分設計の導入美容液です。
各成分の濃度が明示されていないことや、成分数の多さから推察するに、刺激を抑えたマイルド処方をとっていると見られます。
「レチノール配合化粧品」「アゼライン酸配合化粧品」など、特定の成分の高濃度さで人気を集めるタイプの製品とは異なり、「何だか効きそうな成分をたくさん使ってるから肌によさそう」という「イメージ戦略」が先行している商品だと言えるかと思います。
つまり、肌への影響力そのものは控えめですが、その分刺激も少なく、使いやすさ・安全性に配慮されたつくりになっているといえるでしょう。
成分参考元情報:
・リポピール公式サイト
リポピールの口コミは信頼できる?
リポピールは、2025年2月の公式発売以降、Amazonなどで急速にレビュー数を増やしています。
ただ、Amazonレビューでは、明らかに過去に500円キャンペーンを利用して購入したユーザーによる感想が多く、評価レビューもその文脈で書かれている傾向があります。
重要なのは、500円という価格設定によって、購入時のユーザーの期待値がそもそもそこまで高くなっていないということ。
そのため、「この価格ならこれで十分」「悪くない」という方向性の、やや高めの評価が多く、低評価が少ないのが特徴です。
『わざわざおすすめするほどでもない。かといって購入を否定するようなこともない』といった「やや消極的肯定」といった傾向が強いように思います。
このような評価になるのは、商品概要や商品の価格帯、販売戦略から当然のことだと思います。
レビュー評価を高すぎず、低すぎない評価にうまく導く販売戦略をとったことで、むしろ口コミのリアルさが増し、気になるユーザーが増える。といった正の動きになっています。
つまり、リポピールの口コミはリアルで、捏造などされたものではなく、信頼度は高いです。ただし、その口コミには、ジーンの巧妙な仕掛けが反映されているように感じます。
公式サイトのシンプルささえも実は仕掛け?
リポピールの公式サイトは、現在取り扱っているのが1商品(リポピールのみ)であることもあり、非常に簡素な構成になっています。
ブランド紹介や開発ストーリーといった要素も見当たらず、情報が少ないことが製品への疑心暗鬼を誘います。
しかしながら、ここまで見てきたリポピールのマーケティング手法を踏まえると、この公式のシンプルさも意図的なものかも。との仮説が浮かんできます。
期待値のハードルを必要以上に上げないための“静かな”設計?
リポピールはあえて過度な演出や世界観づくりを避けているのかもしれません。
華美なLPや熱量の高いキャッチコピーによって大きな期待を抱かせてしまうと、製品への期待値のハードルが上がってしまい、厳しい評価やネガティブな口コミを書かれるリスクが高まります。
しかしながら、あえて少ない情報提供に止め、購入前に期待が過度に高まらないどころか、疑心暗鬼を生むほど期待値のハードルを下げてしまえば、厳しい評価やネガティブな口コミを書かれるリスクが下がります。それどころか、逆に「心配していたけど、思ったより良かった」「この価格ならまあ、いいのでは?」のようにむしろポジティブ寄りの口コミを書かれる可能性が高まります。
このようなマーケティング手法は「ギャップリスク最小化」として機能します。
“怪しいかも?”からの「逆転高評価」
実際に商品を手にした人が、「思ったよりちゃんとしてる」「梱包も丁寧」「見た目も安っぽくない」といった第一印象を持った場合、それは購入前にうっすらと抱いていた不安が“いい意味で裏切られた”ことで、逆にポジティブな高評価につながりやすくなるでしょう。
リポピールの公式サイトがあえて素朴な作りになっているのは、期待値を上げすぎないことで、低評価リスクを下げるマーケティング戦略の一部なのかもしれません。
まとめ|リポピールは怪しい商品ではない
リポピールは、販売会社「ジーン」の巧みなマーケティング戦略により有名商品となりました。
しかしながら、公式サイトにブランド情報が少ないことから「怪しい」「本当に大丈夫?」「実際どうなの?」と感じられてしまいやすい傾向があるようです。
しかし、OEM活用によって商品設計は適切に行われており、実際に届く商品の品質に関して、特に問題があるといった声は見られません。
価格帯も2480円と手ごろで、この価格帯の導入美容液としては十分妥当なレベルといえるでしょう。
ここまで見てきて、私個人的には、あえておすすめするレベルの商品ではないかな?と思うのですが、
✔ 肌への刺激が少ない導入美容液を探している
✔ そこそこ良さそうな導入美容液が欲しいが、価格はなるべく抑えたい
✔ SNSで話題のコスメに軽く乗ってみたい
そんな方は、リポピールは試しやすい1本として選択肢に入れていい商品かなと思います。