海外スキンケアブランド「セタフィル」は、敏感肌や乾燥肌向けの保湿アイテムとして人気があります。
「セタフィル」は敏感肌用のスキンケアブランドだけあって、低刺激で使いやすいと評判です。
しかしながら、海外の製品ゆえに「保湿力は本当に十分?」「海外製品だけど成分は大丈夫?」 「使い続けるとお肌はどうなるの?大丈夫なの?」と不安に感じる方もいるようです。
そこで本記事では、セタフィルを使い続けるとどうなるのか、想定できることを詳しく解説します。それに加えてセタフィルの主要な製品ごとの特徴や成分、セタフィルを使うメリット・デメリットや注意点をも詳しく紹介していきます。
この記事が、セタフィルを選ぶ際の判断基準が明確になり、ご自分の肌に合うのかどうかを判断する手助けとなれば幸いです。
セタフィルを使うメリット・デメリット
セタフィルとは?
セタフィルは、1947年にアメリカ・テキサス州で薬剤師のルイ・シュロイゼ氏が肌トラブルで悩む方々のために開発したスキンケアブランドです。
現在では、世界70カ国以上で販売され、敏感肌用スキンケアブランドとして信頼を得ています。
日本で流通している商品の多くはカナダ製で、一部は韓国製となっています。
アメリカでは、皮膚科医からの評判も良く、家庭に1本はあると言われるほど人気のブランドです。

セタフィルイメージセタフィル公式より引用
セタフィルを使うメリット
① 低刺激処方で敏感肌でも使いやすい
セタフィルは 皮膚科医が推奨することが多いスキンケアブランドで、敏感肌の人でも使えるように設計されています。
・無香料・無着色 :香料が原因の肌トラブルを防げる
・パラベンフリー:防腐剤による肌刺激を軽減
・ノンコメドジェニック:毛穴を詰まらせにくく、ニキビができにくい処方
・アルコール(エタノール)フリー:乾燥や刺激を防ぐ
他ブランドとの比較
ブランド | 低刺激処方 | パラベンフリー | 香料 | アルコールフリー | ノンコメドジェニック |
---|---|---|---|---|---|
セタフィル | ◎ | ◎ | 無香料 | ◎ | ◎ |
キュレル | ◎ | △(一部含む) | 無香料 | ◎ | ◎ |
ニベア(青缶) | △ | △ | あり | △ | × |
✔ キュレルも敏感肌向けだが、一部の製品にはパラベンが含まれる
✔ ニベア(青缶)は香料・アルコールが入っており、敏感肌には刺激になることも
👉 敏感肌向けのスキンケアを求めるなら、セタフィルはかなり優秀な選択肢!
② 保湿力が高いので乾燥肌向けに最適
セタフィルは、特に乾燥肌や超乾燥肌向け のスキンケアとして高く評価されています。
・グリセリン:水分を引き寄せ、長時間の保湿をサポート
・ミネラルオイル :皮膚の水分蒸発を防ぎ、しっとり感を持続
・ナイアシンアミド:肌バリアを強化し、炎症を抑える効果も期待できる
他の保湿クリームとの比較
商品名 | 主な保湿成分 | しっとり感 | 持続時間 | 軽さ |
セタフィル モイスチャライジングクリーム | グリセリン・ミネラルオイル | ◎ | ◎ | △ |
ニベア青缶 | ワセリン・スクワラン | ◎ | ◎ | △ |
キュレル クリーム | セラミド | ○ | ○ | ◎ |
✔ セタフィルは、特に「しっとり感の持続力」が強み
✔ 軽い仕上がりが好きなら、キュレルのほうが向いている場合も
👉 「乾燥がひどい人」「冬場にしっかり保湿したい人」にセタフィルは最適!
セタフィルを使うデメリット
① 脂性肌には重すぎる
セタフィルの保湿アイテムは、高保湿を重視した処方 のため、乾燥肌や敏感肌の人には適していますが、脂性肌や混合肌の人には重たすぎる場合があります。
・モイスチャライジングクリームは特に油分が多く、皮脂が多い人が使うとベタつきが強くなる。
・夏場や湿気の多い時期に使うと、テカリや化粧崩れの原因になりやすい。
・混合肌の場合は、Tゾーンには適さず、乾燥しやすい部分(頬や目元)に限定して使うのがベター。
他ブランドとの比較
ブランド | 皮脂コントロール | ベタつき軽減処方 | 夏向き |
セタフィル | △ | △ | △ |
キュレル | ◎ | ○ | ○ |
ニベア(青缶) | × | × | × |
✔ 脂性肌の人にはキュレルの方が軽い仕上がりで向いている
✔ ニベア(青缶)は特に油分が多く、顔に使うとベタつきやすい
👉 脂性肌の人はローションタイプの方が使いやすい!
② 美容成分が少なく、エイジングケアには不向き
セタフィルは、「シンプルな保湿」に特化したスキンケアブランド であり、美白やシワ改善といったエイジングケアの機能はほぼありません。
・主要な保湿成分はグリセリンやミネラルオイルであり、美白成分(ビタミンC誘導体など)やエイジングケア成分(レチノール・ヒアルロン酸など)が含まれていない。
・ナイアシンアミドは配合されているが、高濃度ではなく、美白・シワ改善目的には物足りない。
エイジングケアの比較
ブランド | 美白成分 | シワ改善成分 | 保湿力 |
セタフィル | × | × | ◎ |
キュレル | ○(美白ラインあり) | × | ◎ |
エリクシール | ◎ | ◎ | ○ |
✔ 美白やエイジングケア目的ならエリクシールなどが向いている
✔ セタフィルはシンプルな保湿向けで、美容成分は少ない
👉 エイジングケアを求めるなら、美容液と併用が必須!
③ 海外製品なので日本の基準と異なる
セタフィルはアメリカ発のスキンケアブランドであり、日本の化粧品基準とは異なる点がいくつかあります。
・成分表記が海外仕様のため、成分の濃度や配合バランスが日本製品と違う。
・一部の成分(防腐剤など)が、日本ではあまり使用されない規格のものが含まれている可能性がある。
海外製品と日本製品の違い
項目 | 日本製品 | 海外製品(セタフィル) |
成分基準 | 日本の薬事法に準拠 | 米国FDA基準 |
配合バランス | 日本人向け | 欧米市場向け |
刺激性 | 比較的低い | 一部成分が強い場合あり |
✔ 肌が極端に敏感な人は、海外処方が合わない可能性があるため、注意が必要。
✔ 成分表を確認し、パッチテストを行うと安心!
👉 公式サイトやレビューを参考に、日本国内の正規ルートで購入するのがベスト!
④ 顔に使うとベタつきを感じることがある
・特に「モイスチャライジングクリーム」はリッチな使用感のため、脂性肌の人が顔に塗るとテカリやすくなる。
対策
・顔に使う場合は、少量ずつ試して様子を見る。
・朝は控えめに、夜のスキンケアで重点的に使うと良い。
・ベタつきが気になる場合は、軽めのジェルタイプの保湿剤を別で用意するのもおすすめ。
セタフィルを毎日使い続けるとどうなる?
長期間使い続けることで期待できる変化
① 肌の保湿力が向上する
セタフィルは保湿力が高いため、継続的に使用することで肌の水分量が安定し、乾燥しにくくなると言われています。
・肌のバリア機能が向上し、外的刺激に強くなる
・冬場でも粉ふきやカサつきが減る
・敏感肌の赤みやかゆみが落ち着くケースもある
特に効果が期待できる人
・乾燥肌や敏感肌の方
・季節の変わり目に肌荒れしやすい方
・エイジングケアよりもシンプルな保湿を重視したい方
② 長期的に使うことで、肌の調子が安定する
セタフィルはシンプルな処方で低刺激なので、肌への負担が少なく、使い続けることで肌のコンディションが整う可能性があります。
毎日のスキンケアに組み込みやすい点も、長期使用に向いているポイントです。
・アトピーやアレルギー体質の人でも長期間使いやすい
・急な肌荒れが減り、肌のキメが整いやすくなる
・他のスキンケア製品と併用しやすく、スキンケアのベースとして使える
使い続けることで気になる可能性があるポイント
① 皮脂が多い人は毛穴詰まりやすくなる可能性
セタフィルは油分を含む保湿成分が多いため、脂性肌の人が長期間使用すると毛穴詰まりの原因になることも。
・皮脂分泌が多い人は、ニキビができるリスクがある
・夏場はベタつきを感じやすくなることも
・Tゾーンなど皮脂の多い部分は、使用を控えるのも一つの方法
対策
・脂性肌の人はローションタイプや軽めのクリームを選ぶ
・夏場は夜のみ使用し、朝は控えめにする
・週に1~2回の角質ケアを取り入れて毛穴詰まりを防ぐ
② 長期間使用すると「慣れ」で効果を感じにくくなることも
長く使い続けることで、最初に感じた効果が薄れると感じることがあります。
・「最初ほどのしっとり感が感じられない」との口コミも
・肌の状態によっては、他の保湿剤と組み合わせるのもアリ
・エイジングケア効果はないため、年齢に応じたケアを追加するのも良い
対策
・季節や肌状態に応じて、使用量やアイテムを調整する
・他の美容液やエイジングケアアイテムと併用する
・一定期間ごとにスキンケアを見直し、効果を最大化する
セタフィルは、長期的に使用することで肌の保湿力が向上し、乾燥や敏感肌のトラブルを軽減する効果が期待できます。
しかし、脂性肌の人には重たく感じることがあり、毛穴詰まりの原因になる可能性があるため、使用するアイテムの選び方やスキンケアの調整が必要です。
セタフィルの主要製品
1位:セタフィル モイスチャライジングクリーム
(高保湿・乾燥肌向けのフェイス&ボディクリーム)
どんな商品?
セタフィルの中でも特に保湿力が高いクリームで、乾燥が気になる部分にしっかり潤いを与えます。顔だけでなく、ひじ・ひざ・かかとなどのボディにも使用可能です。
主な成分・特徴
・グリセリン:肌の水分を保持し、長時間の保湿をサポート
・ミネラルオイル:肌の表面にバリアを作り、水分蒸発を防ぐ
・ナイアシンアミド:肌のバリア機能を強化し、乾燥や刺激から守る
・無香料・低刺激処方:敏感肌でも安心して使える
使用感・テクスチャ
・こってりとした濃厚なクリームで、しっかり肌に密着
・肌の表面に薄い保護膜を作るような感覚
・夜に使うと朝までしっとり感が持続
デメリット・使用時の注意点
・脂性肌にはベタつきすぎる可能性 → 油分が多めのため、ニキビができやすい肌には不向き
・顔に使うとテカリが出やすい → メイク前のスキンケアとしては不向きな場合あり
・夏場は重たく感じることも → 冬や乾燥のひどい時期向け
・ミネラルオイル配合 → オイルが合わない肌には刺激になることも
似ている商品(ライバル商品)
キュレルクリーム
ニベア青缶
価格・コスパ情報
・内容量:566g
・価格帯:約2,500円(Amazon・楽天市場)
コスパの比較(1gあたりの価格)
・セタフィル:約4.4円/g
・キュレル クリーム:約20円/g
・ニベア青缶:約4.1円/g
口コミ・レビューの傾向
「乾燥がひどい冬でもしっかり保湿される」
「敏感肌でも刺激なく使える」
「大容量なのでコスパが良い」
「脂性肌にはベタつきすぎる」
「夏場は重たく感じる」
「海外製品特有のシンプルな容器で、使いにくく感じる」
他ブランドとの比較
商品名 | 主な保湿成分 | しっとり感 | 持続時間 | 軽さ |
---|---|---|---|---|
セタフィル モイスチャライジングクリーム | グリセリン・ミネラルオイル | ◎ | ◎ | △ |
ニベア青缶 | ワセリン・スクワラン | ◎ | ◎ | △ |
キュレル クリーム | セラミド | ○ | ○ | ◎ |
✔ 乾燥肌にはセタフィルが最適
✔ 軽めの保湿ならキュレルもおすすめ
✔ オイリー肌の人はニベアの方が合う可能性も
2位:セタフィル モイスチャライジングローション
(軽めの保湿・全身用乳液)
どんな商品?
クリームよりも軽いテクスチャのローションで、全身に素早くなじむ保湿乳液。
ポンプ式で使いやすく、顔・体の両方に使える。
主な成分・特徴
・グリセリン:肌の水分を保持し、長時間の保湿をサポート
・ナイアシンアミド:肌のバリア機能を強化し、乾燥や刺激から守る
・無香料・低刺激処方:敏感肌や赤ちゃんの肌にも使用可能
使用感・テクスチャ
・さらっとした乳液タイプで、肌になじみやすい
・クリームほどの重さがなく、軽めの保湿が可能
・すぐに肌に浸透するので、朝のスキンケアにも適している
デメリット・使用時の注意点
・超乾燥肌には物足りない可能性 → しっとり感が少なめなので、乾燥がひどい場合はクリームの方が◎
・アルコール成分なしのため、速乾性に欠ける → ベタつきが気になる人には微妙かも
・ポンプ式ボトルが大きすぎる → 持ち運びには不向き
似ている商品(ライバル商品)
キュレル ローション
ニベアボディミルク
価格・コスパ情報
・内容量:591mL
・価格帯:約2,000円(Amazon・楽天市場)
コスパの比較(1mLあたりの価格)
・セタフィル:約3.4円/mL
・キュレル ローション:約15円/mL
・ニベアボディミルク:約5円/mL
口コミ・レビューの傾向
「すぐに馴染むので、朝のスキンケアにも使いやすい」
「顔から全身まで1本で使えるので便利」
「ポンプ式なので手軽に使える」
「クリームより軽いので、乾燥がひどいときは物足りない」
「ボトルが大きく、持ち運びには向かない」
他ブランドとの比較
商品名 | 主な保湿成分 | しっとり感 | 持続時間 | 軽さ |
セタフィル モイスチャライジングローション | グリセリン・ナイアシンアミド | ○ | ○ | ◎ |
ニベアボディミルク | シアバター | ○ | ○ | ◎ |
キュレル ローション | セラミド | ◎ | ◎ | ○ |
✔ 軽めの保湿を求めるならセタフィル
✔ しっとり感を重視するならキュレル
✔ ニベアは保湿力もあるが、やや重めのテクスチャ
3位:セタフィル ジェントルスキンクレンザー
(低刺激な洗顔料)
どんな商品?
敏感肌向けのマイルドな洗顔料で、余分な皮脂や汚れを落としながら、肌の潤いを守る設計。
泡立ちが少なく、洗顔後のつっぱり感が少ないのが特徴。
主な成分・特徴
・グリセリン:洗顔時の乾燥を防ぎ、肌の水分を保持
・プロピレングリコール:肌を柔らかくし、潤いをキープ
・無香料・低刺激処方:敏感肌でも安心して使用可能
使用感・テクスチャ
・泡立ちが少なく、ミルク状のテクスチャ
・洗い上がりはしっとりしており、つっぱりにくい
・乾燥肌や敏感肌の人に最適
デメリット・使用時の注意点
・洗浄力がマイルドすぎる → 皮脂が多い人やメイクを落としたい人には不向き
・泡立たないので好き嫌いが分かれる → 泡立ち重視の人にはストレスかも
・しっとりしすぎてスッキリ感が少ない → さっぱり系の洗顔が好きな人には合わない
似ている商品(ライバル商品)
・キュレル 泡洗顔
ダヴ ビューティモイスチャー洗顔料
価格・コスパ情報
・内容量:473mL
・価格帯:約1,800円(Amazon・楽天市場)
コスパの比較(1mLあたりの価格)
・セタフィル:約3.8円/mL
・キュレル 泡洗顔:約12円/mL
・ダブ 洗顔フォーム:約5円/mL
口コミ・レビューの傾向
「敏感肌でもピリピリせずに洗える」
「洗顔後もしっとりしていて乾燥しにくい」
「肌荒れ時にも使いやすい」
「泡立ちが少なく、洗浄力が弱いと感じる」
「メイクをしている場合は別途クレンジングが必要」
他ブランドとの比較
商品名 | 主な洗浄成分 | 保湿力 | 洗浄力 | 泡立ち |
セタフィル ジェントルスキンクレンザー | グリセリン・PG | ◎ | ○ | △ |
キュレル 泡洗顔 | セラミド | ◎ | ◎ | ◎ |
ダブ 洗顔フォーム | ミルクプロテイン | ○ | ◎ | ◎ |
✔ 敏感肌・乾燥肌ならセタフィル
✔ 洗浄力も重視するならキュレル
✔ 泡立ちが欲しいならダブ
※各製品毎の「口コミ・レビューの傾向」はアットコスメ、楽天、Amazonなどのユーザー評価を参照に筆者がまとめたものです。
まとめ
セタフィルは、敏感肌や乾燥肌向けのスキンケアブランドとして人気があり、低刺激で保湿力が高い点がメリットです。
しかし、製品によっては肌質や使用環境によって向き・不向きがあるため、選び方が重要になります。
セタフィルを使うメリット・デメリットのまとめ
セタフィルを使うメリット
・低刺激処方で敏感肌にも使いやすい
・高い保湿力で乾燥肌向けのケアがしやすい
・顔・体に使えるアイテムが多く、汎用性が高い
・コスパの良い大容量商品が多い
セタフィルを使うデメリット
・脂性肌やニキビ肌には重すぎることがある
・一部の製品はベタつきを感じる場合がある
・洗顔料は泡立ちが少なめで、洗浄力がマイルドすぎると感じることがある
・SPF値が低い日中用保湿クリームは紫外線対策としては不十分(SPF値が低いから当然ですが…)
セタフィルを長期間使い続けるとどうなる?のまとめ
・乾燥肌の改善が期待できる → 長期間使用すると、肌のバリア機能が強化される
・肌の質感がなめらかになる → しっとり感が続き、粉吹きやカサつきが軽減する
・敏感肌でも安定して使い続けられる → 低刺激処方のため、肌荒れを起こしにくい
・脂性肌の人は要注意 → 長期間使うと油分過多になり、毛穴詰まりを感じる可能性あり
各製品にはそれぞれ特徴があり、肌質や使用シーンに合わせた選び方が重要です。
セタフィルを選ぶ際は、自分の肌に合うかどうかを考慮しながら、適切なアイテムを選んでください。