人気の韓国スキンケアブランド『トリデン(TORRIDEN)』。
その中でも特に人気が高いスキンケアアイテムがフェイスパックです。
1枚のパックに美容液1本分もの美容成分を含んでいるのが人気の理由です。
ただ、美容成分が非常に濃厚なことは、裏を返せばスキンケアのなかでの使うタイミング(順番)や貼る時間、頻度などがいい加減だと肌への影響が思わぬ方向に出てしまう恐れもあります。
この記事では、トリデンパック本来の実力を正しく体感できるよう、
・スキンケアの中での使う順番(どの化粧品のあと?)
・推奨される使用時間(何分?)
・朝と夜どちらに使うべき?
・推奨される使用頻度は?毎日使ってもいい?
・レチノール・ビタミンCなどと併用は問題ない?
・冷蔵庫保存の可否と正しい保管場所は?
など、推奨される使い方と、使う際の注意すべきポイントをわかりやすく解説していきます。
トリデンのフェイスパックってどんな商品?
韓国スキンケアブランド「TORRIDEN(トリデン)」は、肌にやさしく、効果的な処方で多くの支持を集めている注目ブランドです。
その中でも、シートタイプのフェイスパックはAmazonや楽天でも高評価を得ている定番アイテムのひとつです。
1枚に美容液1本分(27ml前後)をたっぷり含みながらも、ベタつきにくく、日常使いしやすい処方が魅力。
肌悩みに合わせて選べる「3種類のラインナップ」が用意されており、以下のような構成になっています。
青:ダイブインマスクパック(保湿・乾燥肌ケア)
・低分子ヒアルロン酸配合で角層までしっかりうるおいを届ける
・乾燥肌・インナードライが気になる方に
緑:バランスフルシカマスクパック(肌荒れ・鎮静ケア)
・ツボクサエキス(CICA)やパンテノールで、敏感肌や赤みに対応
・ニキビや肌のゆらぎが気になる時に
オレンジ:セルメイジング ビタCブライトニングマスクパック(くすみ・毛穴ケア)
・ビタミンC誘導体とナイアシンアミドでトーンアップ
・肌のくすみ、毛穴の目立ちが気になる方に
各色パックの違いやおすすめタイプについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

トリデン パックの正しい使い方|スキンケアの順番
トリデンのパックは、基本的なスキンケアの流れの中で“集中ケア”として取り入れるアイテムです。
美容液やクリームの前に使用することで、美容成分が角層に届きやすくなり、より効果的に働きかけてくれます。
基本ステップは「洗顔 → 化粧水 → トリデン パック → 美容液・クリーム」
以下のような順番で取り入れるのが基本です。このステップを守ることで、パックの美容成分を無駄なく活かすことができます。
1.クレンジング・洗顔
皮脂や汚れを落として、素肌を清潔に整える
2.化粧水
肌に水分を与えて、角質層をやわらかくする
3.トリデン パック(10〜15分)
シートマスクで肌に有効成分をじっくり届ける
4.美容液・乳液・クリームなど
パック後の肌にしっかりフタをしてうるおいをキープ
なぜ「化粧水のあと」に使うの?
化粧水のあとにパックを使うことで、水分により肌が柔らかくなり、美容成分の浸透効率が高まります。
逆に、化粧水を省略していきなりパックを使うと、肌表面が乾燥していて成分がなじみにくくなったり、ムラづきしやすくなるリスクもあるのでNGです。
とくに、乾燥が気になる季節や、成分をしっかり届けたいときには、プレ化粧水や導入化粧水などでワンクッション入れるのもおすすめです。
補足:プレ化粧水(導入化粧水)と化粧水の違い
プレ化粧水(導入化粧水)と化粧水の違いがピンとこない人もいらっしゃると思うので整理しておきます。
種類 | 目的 | 働き | タイミング |
---|---|---|---|
プレ化粧水(導入化粧水) | 「次に使う化粧水の浸透をよくする」 | 肌表面を柔らかくしたり、水分バランスを整える | 洗顔直後に使う(化粧水の前) |
化粧水 | 「水分を肌に与える」 | 肌の角質層にうるおいを届けて整える | プレ化粧水のあと(もしくは洗顔後すぐ) |
化粧水とプレ化粧水(導入化粧水)両方使う人は多い?
化粧水とプレ化粧水、両方使う人はけっこういます。特に乾燥肌・年齢肌・スキンケア意識が高い層は両方使っていることが少なくないです。
ただし、スキンケア簡潔にしたい人、まだ年齢肌へのケアを考えていない人は化粧水だけという人がほとんどだと思います。
導入化粧水は化粧水に重ねて使ってもOKで、乾燥しやすいと感じる人や、スキンケアにこだわりたい人向けという立ち位置です。
トリデンパックを使う順番のNG例:美容液やクリームの後に使うのは無意味
トリデンパックに関わらず、パックを美容液やクリームのあとに使うのは意味がありません。
美容液やクリームのあとにパックを使ってしまうと、油分の膜が肌表面にできてしまい、シートマスクの成分が入り込みづらくなってしまうからです。
せっかくのパックの効果を活かすには、「前に水分、後に油分」がスキンケアの基本ルールです。
この順番を意識しておくだけでも、パックをはがした後の満足度はグッと変わります。
トリデン パックは朝と夜どっちに使う?
基本は“夜の使用”が推奨されている
トリデンパックは、夜のスキンケアとして使うのが基本です。
理由は主に以下の2つです。
紫外線の影響を避けられる
オレンジ(ビタC)などに配合されているビタミンC誘導体は、紫外線にやや弱く、日中の使用では酸化しやすくなる可能性があります。
夜に使うことで成分が安定しやすく、じっくりと肌に作用させることができます。
保湿と整肌を“寝ている間”にサポートできる
青(保湿)や緑(鎮静)のタイプも、就寝前のケアとして取り入れることで、肌にうるおいとバリア機能を集中補給できます。
つまり、夜に使うことで、成分を最大限に活かしながら、日中の刺激からも守りやすくなるのです。
朝に使うときの注意点|UV対策を忘れずに
「朝はメイク前に肌のコンディションを整えたい」という理由で、朝にパックを使いたい人も多いかと思います。朝使用には以下のメリットがあります。
✅肌のトーンが整い、メイクのりがよくなる
✅一晩の乾燥やくすみをケアして、顔色がパッと明るく見える
ただし、朝に使う場合は紫外線対策が必須です。
とくにビタミンC誘導体配合のオレンジタイプを朝使う場合は、使用後のUVケアを万全にしましょう。
また、朝のパックは時間に余裕がないことも多いため、貼る時間は5〜10分程度で十分です。
美容成分が多いトリデンパックは、短時間でもうるおいや整肌効果はきちんと感じられます。
【早見表】朝・夜の使い分け
使用タイミング | 向いているタイプ | 使用のメリット | 注意点 |
---|---|---|---|
夜 | 全タイプ | 成分が安定しやすく、保湿や鎮静に集中できる | 就寝前は必ずクリーム等で保湿をフタする |
朝 | 青・緑(ビタC使用時は要注意) | 化粧ノリ向上、肌トーンが整う | 時間管理&UV対策を徹底すること |
ただし、朝の使用も目的に合わせて上手に取り入れれば、より効果的なスキンケアルーティンが実現できます。
トリデン パックは何分貼るのが正解?|時間の目安と注意点
基本の使用時間は10〜15分
トリデンのパックは、10〜15分の使用が推奨されています。
この時間内であれば、美容液が肌にしっかりなじみ、成分が角質層まで届きやすい設計になっています。
「長く貼れば貼るほど効果が出そう」と思いがちですが、それは間違いです。
正しい使用時間を守ることが、パックの効果を最大限に引き出すポイントです。
長時間の貼りすぎはNG|“逆に乾燥”のリスクも
パックを長時間貼りすぎると、シートが乾いてきて、肌の水分を逆に奪ってしまうことがあります。
これは「逆転乾燥」とも呼ばれ、肌にとってはむしろマイナスの作用です。
これにより、乾燥が進むとむしろパックのビタミンC誘導体などの成分が刺激になりやすく、赤み・ピリつきといったトラブルにつながる可能性もあります。
肌に優しく・効果的に使うためには、15分以内で必ずはがすのが基本ルールです。
忙しい朝なら5〜10分でOK
時間がない朝でも、5〜10分ほどパックするだけで肌は整います。
青(保湿)や緑(鎮静)のタイプなら、短時間でもうるおいと整肌効果を感じられる設計になっているので、無理に15分貼る必要はありません。
メイク前の“ながらケア”としても使いやすく、乾燥による化粧崩れの防止にも効果的です。
パックの使用時間めやす一覧
状況・目的 | 推奨時間 |
---|---|
通常使用(夜) | 10〜15分 |
忙しい朝 | 5〜10分 |
肌が敏感・ゆらぎ中 | 10分程度で様子を見る |
15分以上長時間貼ったまま放置 | NG:むしろ肌の乾燥や刺激の原因になる恐れ |
トリデンパックを毎日使っていい?|使用頻度の目安と調整方法
基本的には“毎日使ってOK”な設計
トリデンのパックは、基本的には毎日使える処方設計になっています。
美容液1本分の美容成分を含んでいながらも、刺激の少ないやさしい処方で、日常使いにも向いています。
特に、青(保湿)や緑(鎮静)タイプは、水分補給や肌バリアサポートが目的のため、継続使用で肌の調子を整えたい方にぴったりです。
ただし敏感肌・ゆらぎ肌は“多くとも週2〜3回”から
肌が敏感な方や、生理前後・季節の変わり目などで肌がゆらぎやすい時期は、いきなり毎日使うのではなく、多くとも週2〜3回から様子を見るのが安全です。
特にオレンジ(ビタミンC)タイプは、肌の状態によっては刺激を感じやすい成分を含むため、赤み・かゆみなどが出た場合はすぐに使用を中止してください。
無理に続けるよりも、肌の声に合わせて“使わない日”をつくることが、結果的に肌を守ります。
肌荒れ中は一時的にお休みを
すでに肌に赤み・乾燥・ヒリつきなどのトラブルが出ている場合、どんなに肌にやさしい処方であっても、一時的に使用を中止するのが鉄則です。
その間は、鎮静系のスキンケアや低刺激の保湿に切り替えて、肌の回復を最優先にしましょう。
肌荒れ中でもメイク前に「肌を整える」ために現実的なケアとは?
肌荒れ中でも現実的にメイクして出勤しなくてはなりません。
メイクによる肌へのダメージを最小限にするには、メイク前に使用するには、低刺激・無香料の化粧水や保湿ミストがおすすめです。
それらを軽くなじませてから、必要最低限のメイクにとどめるのがベターです。
なお、ミルクやクリームは膜感が強く、肌に熱がこもりがちになるため、炎症を悪化させル可能性があります。肌荒れ中の使用は控えたほうが無難です。
朝のメイク前、肌荒れ中の必要最低限の保湿におすすめのアイテム
ミノン アミノモイスト アクネケアローション
敏感肌用の薬用化粧水。しっとりだけど軽く、朝に使ってもテカりにくい
キュレル ディープモイスチャースプレー
ガススプレー式。吹きかけてすぐなじむから朝もラク。セラミド配合で炎症ケアも
イハダ 薬用とてもしっとり化粧水
抗炎症成分入りで肌あれ時も使える。低刺激&無香料
レチノールやビタミンCとの併用はOK?|注意すべき成分と使い分け
基本ルール:刺激の強い成分との“同時使用”は避ける
トリデンのパックはやさしい処方ですが、
以下のような“攻め系”成分を含むアイテムとの併用には注意が必要です。
要注意成分 | 目的 | 併用リスク |
---|---|---|
レチノール(ビタミンA) | シワ・毛穴改善、ハリ感UP | 皮むけ・赤み・乾燥を起こす可能性 |
高濃度ビタミンC | トーンアップ、毛穴・くすみ対策 | ピリつき・乾燥の原因になることがある |
AHA・BHA系 | 角質ケア・毛穴洗浄 | バリア機能を一時的に弱める可能性あり |
ただし、同じタイミングでトリデンパックと組み合わせると、肌への影響が強くなりすぎて、かえって肌のバリア機能が乱れるリスクがあります。
併用したいときは“朝と夜で使い分け”が基本
「トリデンのパックも使いたいし、レチノールやビタミンCも続けたい」…
併用は基本的に避けるべきですが、どうしても使いたい場合は、最低限、朝はトリデンのパック、夜にレチノールやビタミンC系美容液を使うなど、十分な間隔をあけて、肌への負担をできる限り分散しましょう。
✅朝:トリデンのパック(特に保湿・鎮静系)
✅夜:レチノールやビタミンC美容液
このように使い分ければ、お互いの成分がぶつからず、肌にかかる負担もある程度軽減されます。
刺激を感じたら“即中止”。肌ファーストの判断を
・ピリピリする
・赤みが出る
・乾燥してつっぱる
こうした症状が出た場合は、すぐに使用をやめて肌の回復を優先してください。
どちらのアイテムが原因か分からない場合は、どちらも一度止めて、前の章で上げたようなシンプルな保湿ケアアイテムだけで肌を整えるのが正解です。
併用の可否まとめ
組み合わせ | おすすめ度 | コメント |
---|---|---|
トリデンパック+レチノール(同時使用) | ❌NG | 肌刺激が重なりやすい |
トリデンパック(朝)+レチノール(夜) | ◎OK | 時間をずらせば負担が少ない |
トリデンパック+保湿系美容液 | ◎OK | 併用しやすく、相性も良好 |
トリデンパック+高濃度ビタミンC | △注意 | ピリつきや乾燥に注意が必要 |
保存方法は?冷蔵庫に入れてもいい?【常温が基本】
基本は“常温・冷暗所”での保存
トリデンのパックは、特別な保存環境を必要としない、一般的なスキンケアアイテムです。
そのため、保管場所としては以下のような場所が適しています。
✅高温多湿を避けた室内(20〜25℃前後が目安)
✅直射日光が当たらない場所
✅洗面台の引き出しやコスメボックス内など
どうしても冷蔵庫で保管したいときは?【夏場などの条件付き】
トリデンパックは基本的に常温・冷暗所での保存が推奨されています。
ただし、真夏の室内など、昼間の室温が40℃を超えるような環境では、成分の変質が心配になりますよね?
そうした場合は、一時的に冷蔵庫に入れておくのもやむを得ません。
その際は、温度変化を避けるために比較的温度が安定している“野菜室”を使い、取り出す際はエアコンなどで室温を落ち着かせてから使うようにしましょう。
冷蔵保存する際の注意点
・必ず野菜室など温度変化が少ない場所に保管する
・冷やしすぎない(5℃以下になると成分変性の可能性)
・一度冷蔵庫に入れたら、頻繁に出し入れしない
・部屋の温度が下がったら出し入れする
部屋が高温のまま冷蔵庫から取り出すと、急激な温度差によって、美容成分が不安定になり、変質・劣化の原因になる可能性がありますので注意しましょう。
夏場「ひんやりして気持ちいいから冷蔵庫で保管する」に注意
「ひんやりして気持ちいいから」「引き締め効果を期待して」などの理由で冷蔵庫に入れたくなる方もいるかもしれません。
クール系のスキンケアアイテムも人気です。
このことから、たしかに夏場に冷蔵庫で冷やした冷たいパックを使うと一時的に心地よく感じますが、過度に冷やしすぎると肌への負担や乾燥の原因になる可能性があります。
とくに敏感肌・乾燥肌の方は、冷やしすぎによる刺激や血行不良に注意が必要です。
クール系のスキンケアアイテムは本当に温度が低くて冷たいのではありません。冷感成分によるあくまで「冷えた感覚の演出」にすぎないので安全なのです。
正しい保存方法まとめ
条件 | 保存方法 | コメント |
---|---|---|
基本 | 常温(冷暗所) | 成分の安定性・安全性を保つため最適 |
夏場にやむを得ず冷蔵する場合 | 冷蔵庫の野菜室など/一時的 | 出し入れせず短期間のみ冷やすなら可 |
NG例 | 冷凍庫/頻繁な出し入れ | 成分の分離・劣化・肌への刺激の原因に |
まとめ:トリデンパックの正しい使い方は?|何分?朝夜どっち?順番・頻度・保存方法まで徹底解説
✅スキンケアの順番は「洗顔 → 化粧水 → トリデンパック → 美容液・クリーム」が基本。化粧水を飛ばすと浸透が悪くなるのでNG。
✅使用時間は10〜15分が目安。長時間の貼りすぎは逆に乾燥や刺激の原因になるため、必ず時間を守る。
✅使用タイミングは“夜”が基本。朝使う場合はUV対策を必ず行い、使用時間は5〜10分程度でOK。
✅トリデンパックは毎日使用OKだが、敏感肌や肌がゆらぎやすい時期は週2〜3回にとどめて様子を見る。
✅肌荒れ中は一時的に使用を控え、代わりに低刺激の保湿ミストや化粧水を活用して最低限のスキンケアを。
✅レチノール・高濃度ビタミンC・AHA/BHAとの“同時使用”は避ける。併用するなら朝夜で時間を分け、肌への影響を分散させる。
✅刺激や赤みを感じたら即中止。無理に使い続けるのではなく、肌の回復を最優先に。
✅保存は常温(冷暗所)が基本。夏場に室温が高くなる場合のみ、冷蔵庫の野菜室で一時的に保管してOK。
✅冷蔵保存時の出し入れは最小限に。急激な温度変化は成分劣化の原因になるため注意。
✅「冷たくて気持ちいい」=「肌に良い」ではない。冷やしすぎによる刺激や血行不良にも気を配る。
トリデンのパックは、美容液1本分の成分を含んだ高密度なケアができるアイテムです。
ただし、それだけ肌への影響力も大きくなるため、使い方を間違えると“良かれと思っていたケア”がかえって肌の負担になる可能性もあります。
だからこそ、順番・使用時間・頻度・保管方法を正しく守ることが、何より重要です。
パックの効果を「最大限に活かす」のではなく、「肌にとって安全かつ最適な形で引き出す」──その視点を持つことが、トリデンパックを使いこなす上でのカギになります。
参考情報元:
・Torriden公式サイト
・トリデンAmazon公式
・化粧品成分オンライン